Androidで未確認のデベロッパーのアプリをインストールする方法

Google は Android の開発者確認を導入し、 Google に登録していない開発者(未確認のデベロッパー)のアプリのインストールを、地域とインストール経路を広げながら段階的に制限しています。

未確認のデベロッパーのアプリ

Androidの開発者確認は、開発者が Google に身元を登録し、配布するアプリを登録する仕組みです。この登録を済ませていない開発者のアプリを[未確認のデベロッパーのアプリ]と呼びます。

開発者確認による制限の対象は、 Android 8以上を搭載した Googleの認定を受けた Android 端末です。制限は Androidの OSアップデートとは別に、 Googleのシステムサービスとして配信されます。

ADBのセットアップ方法
ADBは、パソコンと Androidデバイスを USBケーブルや Wi-Fiで接続し、コマンドラインから操作できる開発者向けツールです。本稿では、 ADBを含む、Android SDK Platform-Toolsのセットアップ方法について解説します。

開発者確認による制限の範囲

2026年9月30日から、ブラジル、インドネシア、シンガポール、タイの4か国では、次の 7つのストアから未確認のデベロッパーのアプリを新たにインストールできなくなります。

  • Google Play
  • HONOR App Market
  • OPPO App Market
  • Galaxy Store
  • Palm Store(Transsion)
  • V-Appstore(vivo)
  • GetApps(Xiaomi)

2027年には、制限の対象が地域と配布経路の両面で拡大される予定です。対象地域は全世界に広がり、制限されるインストールも7つのストアからのものに限らず、すべての配布経路のアプリが対象になります。

拡大後は日本でも、Googleの認定を受けた Android端末では、7つのストア以外に、 F-Droidなどのストアや、 Webサイトからダウンロードした APKファイルからも、未確認のデベロッパーのアプリを新たにインストールできなくなります。

用語解説

Googleの認定を受けた Android 端末( Play プロテクト認定端末)は、 Google の互換性テストとセキュリティテストに合格した端末です。 Google Playストアや Googleのアプリを搭載できるのは認定を受けた端末だけで、 Google Playストアを正規に搭載して販売されている端末はこれに該当します。認定を受けていない端末には、2019年5月16日以降に発売された Huaweiの端末や、Amazonの Fireタブレットなど Google Playストアを搭載していない端末、 LineageOSなどメーカー標準以外の OSに入れ替えた端末、 Googleのアプリを無許諾で搭載した一部の安価な端末があります。開発者確認による制限は、認定を受けていない端末には適用されません。

インストールの方法

未確認のデベロッパーのアプリをインストールする方法には、次の3つがあります。

  • 端末の[開発者向けオプション]で[未確認のデベロッパーのアプリ]を有効にする
  • パソコンと端末を接続し、 ADBでインストールする
  • メーカー標準以外の OS(カスタム ROM)に入れ替え、認定を受けていない端末にする

パソコンを使用せず、端末の初期化も必要ないのは[開発者向けオプション]の設定で、必要な準備がもっとも少ない方法です。

[未確認のデベロッパーのアプリ]を有効にする

[開発者向けオプション]の[未確認のデベロッパーのアプリ]を有効にすると、パソコンを使用せずに、端末上で未確認のデベロッパーのアプリをインストールできるようになります。ただし、有効にするには24時間の待機が必要です。

ADB 003

Androidの[設定]から[デバイス情報]を開き、[ビルド番号]を 7回タップして[開発者向けオプション]を有効にします。

android unverified app install 001

[設定]の[システム]に[開発者向けオプション]が追加されているので、[開発者向けオプション]を開き、[アプリ]セクションにある[未確認のデベロッパーのアプリ]をタップします。

android unverified app install 002

[未確認のデベロッパーのアプリを許可する]のトグルボタンをタップし、端末の画面ロックで本人確認を行います。

android unverified app install 003

誰かに指示されて操作していないかを確認する画面が表示されます。自分の意思で操作している場合は「誰からも求められていない」を選択します。

android unverified app install 004

待機時間に関する画面が表示されるので、電源ボタンなどを操作して端末を再起動します。

電源メニューで[再起動](または[電源を切る])のボタンを長押しすると、セーフモードで再起動するかを確認するダイアログが表示されます。通常の再起動をする場合は、「キャンセル」をタップし、[再起動]を長押しせずに1回タップしてください。

android unverified app install 012

24時間経過後に、再度[未確認のデベロッパーのアプリを許可する]を開くと、設定を進めることが可能になります。設定を進める場合は「続行」をタップします。

android unverified app install 013

警告画面が表示されるので、[未確認のデベロッパーのアプリを許可することによるリスクを理解し、承認したうえで、続行を希望します]にチェックを入れて「続行」をタップします。

android unverified app install 014

未確認のデベロッパーのアプリをインストールできる期間を[7日間 ONにする]と[ONのままにする]から選択し、「完了」をタップします。本人確認を行って設定完了です。

ADBでインストールする

ADB( Android Debug Bridge)でのインストールは、開発者確認の対象外です。[未確認のデベロッパーのアプリ]の設定や、24時間の待機は必要ありません。ADBを使用するには、パソコンに ADBをセットアップし、端末で[USBデバッグ]を有効にしておく必要があります。

👉️ ADBの導入手順についての詳細は、下記を参照してください。

ADBのセットアップ方法
ADBは、パソコンと Androidデバイスを USBケーブルや Wi-Fiで接続し、コマンドラインから操作できる開発者向けツールです。本稿では、 ADBを含む、Android SDK Platform-Toolsのセットアップ方法について解説します。
android unverified app install 006

ダウンロードした APKを[adb.exe]と同じ階層(platform-toolsフォルダ)に保存し、APKのファイル名をコピーします。
端末を USBケーブルでパソコンに接続します。

ADB 023

[platform-tools]フォルダを開き、空いている箇所で右クリックして[ターミナルで開く]を選択します。

android unverified app install 008

下記のコマンドを入力して[Enter]キーを押して実行します。コピーしたファイル名は右クリックでペーストできます。

adb install ファイル名.apk
android unverified app install 010

古いアプリなどで Google Playプロテクトがブロックした場合は、安全性を確認の上、[詳細]を開いて[インストールする]をタップします。

android unverified app install 011

[Success]と表示されたらインストール完了です。

メーカー標準以外の OSの導入

LineageOS などのメーカー標準以外の OS(カスタム ROM)を導入すると、端末は Google の認定を受けていない状態になり、開発者確認による制限を受けなくなります。また、カスタム ROM にはメーカーのサポートが終了した端末に対応しているものもあり、 OS やセキュリティのアップデートが止まった端末を再利用できる利点があります。

ただし、導入には次のリスクがあります。

  • 導入できる端末が限られる
    カスタム ROM は、それぞれ対応している機種にしか導入できません。また、キャリアで購入した端末など、ブートローダーのロックを解除できない機種には導入できません
  • メーカーの保証やサポートを受けられなくなる場合がある
    ブートローダーのロック解除や OSの書き換えを行った端末は、メーカーの保証やサポートの対象外になる場合があります
  • 端末が起動しなくなるおそれがある
    導入の手順を誤ると端末が起動しなくなり、最悪の場合は復旧できない状態(文鎮化)になります
  • 端末のデータがすべて消去される
    ブートローダーのロックを解除すると、端末は初期化されます
  • 一部のアプリが使用できなくなる
    銀行や決済サービスのアプリ、一部のゲームなど、 Google の端末認証( Play Integrity API )で端末の正当性を確認しているアプリは、基本的に使用できません

主なカスタム ROM(De-Google OS)

各 OS の特長と導入手順は、次の記事で解説しています。

  • LineageOS
    AOSP を基盤に、不要なアプリや制約を排除したオープンソースのカスタム ROM
  • LineageOS for microG
    LineageOS に microG を実装し、 Googleサービスに依存せずに必要な機能を代替できるカスタム ROM
  • /e/OS
    LineageOS を基盤に、ストアアプリや Murenaアカウントを実装し、メールやクラウドストレージなどを利用できるようにした OS
  • iodéOS
    LineageOS を基盤に、 Googleサービスを排除し、アプリのトラッカーもブロックできるプライバシー重視の OS

備考

[未確認のデベロッパーのアプリ]は、 Android の OS アップデートとは別に段階的に配信されています。2026年10月時点で確認した端末では、 Pixel 6( Android 17)に項目が表示され、 Pixel 6a( Android 17)、 moto g66( Android 16)、 Pixel 4( Android 13)には表示されませんでした。

更新履歴

  • 2026-09-26:初版公開

関連記事