UHD Friendlyドライブのファームウェアダウングレード

UHD Friendlyドライブは、AACS2.0を回避できる特定バージョンのファームウェアを使用した ASUS/ LG 製の BDドライブです。ファームウェアのダウングレードには、SDFtool Flasherを利用する無料の方法と、有料ツールを利用する方法があります。

UHD Friendlyドライブの概要

UHD Friendlyドライブは、BDXLに対応した ASUSや LG製の BDドライブで、特定バージョンのファームウェアを利用することで、本来 AACS2.0が必要な UHD Blu-rayを、AACS1.0の再生環境で扱うことができます。

該当のモデルはファームウェアが修正されているため、ツールを使用してファームウェアのダウングレードが必要になります。

購入可能な UHD Friendlyドライブ

2025年 9月頃までは、Amazonで下記のモデルが適正価格で入手可能でしたが、2026年2月現在、該当モデルは完売しています。
一部のモデルは中古品で入手できますが、新品の適正価格(1万円前後)と同等の価格で販売されています。


パソコンでの Ultra HD Blu-rayの視聴環境

Ultra HD Blu-rayは、不正コピー防止を目的に、以下のようにパソコンでの視聴環境を大きく制限しました。しかし、Intelはセキュリティ問題のため、2020年にリリースされた 第 11世代 Tiger Lakeから Intel SGXをサポートしておらず(2022年に終息を公表)、公式環境でのパソコンでの再生は現在ほぼ不可能になっています。

  • モニタ : HDCP(著作権保護技術)をサポートした HDMIポートがあるモニタ
  • ケーブル : Premium High Speed HDMIケーブル(HDMI 2.0)
  • ドライブ : AACS2.0をサポートした UHD BDドライブ
  • CPU : Intel SGX をサポートしている Intel 第 7 – 10世代の Core i5/i7
  • マザーボード : BIOSで SGXを有効化可能なマザーボード

UHD Blu-rayの AACS2.0は、アプリの一部を隔離領域で実行する「エンクレーブ」と呼ばれる Intel SGXの技術を前提として設計されており、再生経路をすべて暗号化・隔離することで厳格なコピー防止を実現していました。
ところが、2017年以降にエンクレーブ内部のデータを推測・抽出できる攻撃手法が報告され、Intelは抜本的な防止が困難だと判断して SGXを削除しました。
このため、UHD Blu-rayの再生に必須とされた SGX環境が維持できなくなり、実用上パソコンでの再生は UHD Friendlyドライブとリッピングソフトを使用した方法が主流になっています。

ファームウェアの違い

UHD Friendlyドライブ用のファームウェアには、オフィシャルファームウェアの旧バージョンのほか、MKVフォーラムの有志が最新のファームウェアをカスタマイズしたものがあります。

  • DEファームウェア
    オフィシャルファームウェアの旧バージョンです。
    サポートしているのは LGと ASUSからリリースされている BDXLをサポートした一部モデルのみになります。DVDFabや Leawoが販売しているファームウェアダウンロードツールが使用しているのも、このタイプです。
  • MKファームウェア
    MKVフォーラムの有志が最新のファームウェアをカスタマイズしたものです。
    ASUS/ LG製の一部モデルのほか、Pioneer製の一部モデル(LibreDrive)もサポートしています。
    ただし、アプリとの互換性に注意が必要です。

ファームウェアとアプリの相性

製品名

DEファームウェア

MKファームウェア

DVDFab UHD コピー/ リッピング

DVDFab Passkey for Blu-ray

PlayerFab

Leawo UHD コピー/ 変換

MakeMKV

RedFox AnyDVD HD

公式サポート情報

ファームウェアダウングレードツールを提供している DVDFab、Leawo、MKVフォーラムが公開しているドライブの情報です。

DVDFabが「UHD公式ドライブ」としてリストアップしているのは、AACS2.0をサポートしたモデルです。Ultra HD Blu-rayの視聴環境(Intel SGXなど)を満たしていれば、UHD Blu-rayを再生できます。
また、ファームウェアをダウングレードすることで、AACS1.0の環境でも UHD BDが取り扱えるようになります。

SDFtool Flasherの使い方

UHD Friendlyドライブのファームウェアは、SDFtool Flasherを使用してダウングレードできます。
ただし、ファームウェアの更新に失敗すると、最悪の場合ドライブが文鎮化する可能性もあるため、操作に不安を感じる場合は、 DVDFab UHD Drive ToolLeawo UHDドライブツール など、1クリックでダウングレードが可能な有料ツールの利用を推奨します。

アプリ情報・システム要件

下のタブから各情報をご確認ください。

システム要件

開発元

jailbreak氏を始めとする MakeMKVフォーラムの有志

開発元の拠点

グローバル

公式サイト

https://forum.makemkv.com/forum/

ダウンロードページ

https://forum.makemkv.com/forum/viewtopic.php?f=16&t=22896

アプリのバージョン

1.3.6

提供形態

コンパイル済みの実行ファイルとして配布

ライセンス形態

非公式フリーウェア(クローズドソースのフリーウェア)

システム要件

OS

Windows 11/ 10(64-bit)

CPU

メモリ

ストレージ

MakeMKV

バージョン 1.15.1以降必須

MakeMKV Beta for Windows のインストールと使い方
DVD/ Blu-rayのコピーガードを解除し、無劣化でバックアップや MKV ファイルに出力できる 無料のリッピングソフト MakeMKV Beta for Windows のインストールと使い方 のほか、公認コードの登録方法を図説。

ダウンロード

MakeMKVフォーラムから、SDFtool Flasherとファームウェアをダウンロードします。

SDFtool Flasher 001

SDFtool Flasher のスレッドを開き、3分1ほど下にスクロールしたところにある[Here is the link for the current version of SDFtool Flasher]の下にあるリンクをクリックして、Zipファイルをダウンロードします。

SDFtool Flasher 002

DEファームウェアは、SDFtool Flasherのダウンロードリンクの下にある[Here is the link to my “All You Need Firmware Pack”]のリンクをクリックして、Zipファイルをダウンロードします。

SDFtool Flasher 003

MKファームウェアは、Custom firmware pack のスレッドを開き、[The latest MK firmware pack is available for download at]のリンクをクリックして、Zipファイルをダウンロードします。

ダウングレードの手順

BDドライブを空の状態にして、MakeMKV(v1.5.1以上)がインストールされている環境で実行します。

SDFtool Flasher 004

ダウンロードした SDFtool Flasherとファームウェアの Zipファイルを解凍します。

解凍した[SDFtool Flasher]フォルダ内にある[SDFtool Flasher.exe]を選択し、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から[管理者として実行]をクリックします。
ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可してください。

SDFtool Flasher 006

[Please select a Drive]のリストからファームウェアをダウングレードするドライブを選択します。

SDFtool Flasher 007

[Please select a Firmware to Write]をクリックして、解凍したファームウェアパックからダウングレードする BDドライブと同じモデルのファームウェアを選択します。

暗号化されたファームウェアを使用してる場合は[Encrypted Firmware]にチェックを入れてください。暗号化されたファームウェアは、LGの一部ドライブで使用されています。
詳細は SDFtool Flasherのスレッドにある[Encrypted Firmware]の項目を参照してください。

SDFtool Flasher 008

ドライブとファームウェアのモデル番号が一致していることを必ず確認してから、「START」で実行します。

SDFtool Flasher 009

処理が完了して初期画面に戻ったら更新完了です。

DEファームウェアはバージョン間の整合性チェックが残っており、モデル番号が同じでも内部の署名やチェックサムで不一致が検出され、[0xff]系のエラーが発生する場合があります。
このエラーは MKファームウェアを使用するか、DVDFabや Leawoの有料ツールを利用することで回避できます。

ファームウェアの更新後にドライブを見失い、パソコンの再起動やドライバをアンインストールしても効果がない場合は、デスクトップPCであれば光学ドライブの SATA ケーブルを別のスロットに差し替えると認識する可能性があります。

備考

パソコンでの再生環境が失われたこともあり、4K UHD BDは普及が進んでいません。
また、デスクトップPC用の内蔵5.25インチベイ対応光学ドライブについても、すでにSony・Panasonicは撤退しており、Pioneerも光学ドライブ事業からの撤退を表明しています。

ASUSやLGは、現在もデスクトップPC向けの5.25インチベイ対応光学ドライブを生産していますが、UHD Friendlyドライブとして利用可能なモデルは生産が終了しており、新品の入手が難しい状況になっています。

更新履歴

  • 2026-02-07:eizone.infoより移行
  • 2025-09-30:サイトのリニューアルに伴い、記事を再編集
  • 2024-12-26:サポートモデルを更新
  • 2019-12-22:eizone.info初版公開

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